ファームダイレクト通信 第7号(2011.11.05)


ファームダイレクト通信 第7号です。

久々のファームダイレクト通信です!!
先月くらいから、一般消費者の皆様やシンクタンクの皆様などから、お問い合わせをいただくことが多くなってきました。ここ一年は、CSAを拡めるというより、CSA文化が芽生え始めているのを静観しているという感じでした。ここにきて、メディア等の影響もあり、確実にCSA文化が芽生えてきているのを感じています。

いろいろな方とお話をさせていただく機会が増えてきたのですが、対話を重ねていく内に、私達自身もCSAに関しての進むべき方向性が整理されてきました。
よくお問い合わせでいただくのが、CSAの定義です。まず定義を明確にするという事は非常に大切です。具体的には、CSAの中にリンゴの木のオーナー制やお野菜定期便等を含めて考えて良いのかということです。「地域社会が農業を応援する」という意味を広く捉えれば、農協も含めた全ての活動がCSAに含まれていくと思います。それを「広義のCSA」とします。

「広義のCSA」と対比して、より小さな範囲での地域社会のコミュニティが、自分達の近隣の畑や農園を維持していくという目的を持って、実際に現場に足を運んで、体感しながら応援するというのが「狭義のCSA」です。
今後CSAという言葉が浸透していくとすれば、「広義のCSA」と「狭義のCSA」が入り混じって浸透していくと思います。そして、CSAという言葉が定着してきた時に、初めて「狭義のCSA」がピックアップされていくという流れになっていくんだと思います。
「広義のCSA」も「狭義のCSA」も、社会にとっての表面的な意義はそれほど変わらないかもしれません。何が違うのかというと、そこは各人の価値観や幸せの感じ方に大きく依存します。 少なくとも私達自身は、「狭義のCSA」に参加すると、本当に幸せな気分になります。ある程度生産者が特定できる新鮮で安心安全なお野菜が宅急便で届いても幸せを感じますが、そこに、農や緑との触れ合いや人間的なコミュニケーションが加わることで、より幸せを感じることができます。その「狭義のCSA」を私たちは、「リアルCSA」と呼んでいます。ファームダイレクトは、今後も「リアルCSA」に焦点をあてて、普及・促進活動を行っていきます。

但し、CSA文化が定着するかどうかわからない日本の現状では、まずは「リアルCSA」にこだわらず、「広義のCSA」がどんどん社会に浸透していくことが先決だとも考えています。
「広義のCSA」は、コミュニティという側面が少ないので、仕組みとしてあてはめやすいし、参加者も参加しやすいです。生産者と消費者をダイレクトに結ぶというような仕組みを提供・サポートする団体や業者は、今後ますます増えていくと思います。ただ、「狭義のCSA」を拡める為には、「広義のCSA」のように仕組みだけをあてはめて、維持できるものではありません。仕組みやシステムをあてはめて終わるのではなく、もう少し細かい取組が必要となってきます。一言でいうと、「CSAを中心としたコミュニティを維持していく為の作業」が不可欠です。ファームダイレクトでは、コミュニティを維持していく為の存在であるCSAのコーディネーターを育成していくという取組にもっと力を入れてきたいと思います。

私たちは、自分達がコーディネーターの役割を担う事に加えて、コーディネーターを育てていくという視点を活動の中にもっと入れ込んでいく為、「リアルCSA」を行っていく農園と連携したり、CSAコーディネーター育成プログラムを作り上げてくという取組を通じて、「地域の農業(農地)を守るため」や「自分の食を守るため」という使命感を強く持った立派なCSAコーディネーターを増やしていきたいと思います。その活動が、「リアルCSA」を社会に拡める上で何よりも大切になってくるのではないかと感じています。
多くの方と連携しながら、少しづつ前に進んでいきたいです。

(text by 谷野一朗)
CSAコーディネーター募集!!


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